FF7Rシリーズ

【FF7】ティファの性格、本編分析|対人関係やアバランチ関連考察

2020年3月10日

FF7はダブルヒロインという設定でも有名です。エアリスと好対照なヒロインが「ティファ」。彼女の性格や生い立ちを振り返るとともに、アバランチ関連の事情なども考察していきます。またしても長いです。

格闘家でアクティブな見た目とは裏腹に、実は奥手で思慮深いキャラとして人気の「ティファ・ロックハート」。
主人公クラウドの真実を知るキーパーソンでもあります。
改めてティファについて色々と掘り下げてみました。
筆者の主観、妄想が混ざってますので、ご了承ください
(派生作品の解釈は含みません、未プレイ勢です)。
※本家無印版の設定を元に考察しています。リメイク版ではありません。

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ティファ・ロックハートとは

アバランチのメンバーであり、クラウドの幼馴染みとして登場します。
クラウドをアバランチに誘った人物(厳密にはクラウドは正式メンバーではなく、金で雇っている傭兵)で、基本的な生活はバレットやマリンと共にしています。
7番街にあるバー「セブンスヘブン」の経営者。

セフィロスに村を焼かれた際に格闘家のザンガンに助けられ、センスを見抜かれたことから格闘術を身に着けました。
そのファイトスタイルから動きやすいファッションを好む一方、内気で後ろ向きな面も
クラウドのことは、給水塔に呼び出されたことをキッカケに好きになっていったようです。

FF7といえば、初期段階でのヒロインはエアリスのみで、後からティファも追加してWヒロインにした、というのは非常に有名な話ですね。
そのせいで発案者の野村哲也氏は、結構なバッシングを受けることにもなったわけで(エアリス殺しの発端として)。

幼少期のティファ

村長の娘で、常にたくさんの友達に囲まれていたティファ。
街のアイドル的存在で、何不自由なく暮らしていたようです。
クラウドとは全く親しくなく、実は幼馴染みではありませんでした。

ある時クラウドに給水塔に呼び出されて、ソルジャーになっから!と宣言されます。
この時ティファとクラウドは「ソルジャーになったら、私がピンチの時に助けに来る」と約束することに。
ティファはこの時から、新聞でクラウドの名前がのっていないかなど気にするようになり、次第に恋へと発展していったようです。

ティファの母親が亡くなった時、彼女は悲しみにくれてニブル山へ登山に。
この理由は、死んだ人がニブル山の向こうに行くって話を聞いたかなんかだったかな。

それを尾行したクラウドと一緒に、つり橋から落下。
ティファは前後の記憶を失くしたようで、この一件でクラウドが村八分にされたことも忘れてしまいました。
とことん報われないクラウド、辛すぎる。

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なぜアバランチになったのか?

クラウドとティファは、セフィロスに故郷や大切な人を奪われました。
セフィロスは当時神羅の人間(ソルジャー)。
ここから、ティファは神羅とそれに関わるものへの嫌悪感、復讐心を募らせていったようです(魔晄、ソルジャー…全部大嫌い!みたいなセリフより)。

一方で、クラウドがソルジャーになると言ったことに対して、事件後に感情がどう変化したのか、どう感じていたのかは特に描写されていなかったような。
再会してソルジャーになったと知った時も、特に憎しみ的なことは語っていなかったように記憶しています。

好きだけど、ソルジャーになっているのは複雑…でもクラウドの夢だったもんね。みたいな描写でもあればわかるんだけど、この辺のティファの描き方がなぁ。
好きだからなのか?って考えるしかないんだけど、故郷焼かれて親殺されているのに理由として薄すぎるし人としてもちょっと、と思ってしまう。

リメイクでは何かしらフォローが入ってるかもしれませんね。

クラウドとの再会とジェノバの擬態

ミッドガルの駅でグゲッているクラウドと再会します。
ザックスの手助けでミッドガルまでたどり着いたクラウドですが、魔晄中毒による精神崩壊を起こした状態でした。
そんなクラウドに手を差し伸べたのが、偶然にも同郷のティファだったのです。

ここでクラウドの中のジェノバ細胞が反応。
彼女の記憶を読み取り、ティファの記憶の中にある「クラウド・ストライフ」に擬態します。

しかし、擬態した「クラウド・ストライフ」は、グゲッているクラウド自身だったわけです(ほんとここ混乱するんだけど、一応擬態はしたから、精神世界までは真のクラウドではない扱い。ザックスとかから聞きかじった話や、自分の願望も合わさってるので)。

セフィロスは「ティファの記憶に登場する人物に、クラウドってやつがいたんだろう。お前はその擬態であり、本物のクラウドじゃない(つまり人形)」みたいなセリフを吐きます。

ところがどんでん返しで、その擬態先こそ、人形だと言われたクラウド・ストライフ本人っていう、子供がどうやって理解するんだって内容でした。

ティファの記憶のクラウド”ってのがミソなのかな。

ソルジャーになっていて…ってのは、まあわかる。
「幼馴染でちょっと気取っているクールキャラ」ってのはどこから出てきたんや(ティファに気取って「大丈夫」と言うと好反応を示すように、ティファの中にはクールキャラの彼がいる模様。本当のクラウドは、人付き合いが苦手で内気だけど、心優しい人物)。

ティファはクラウドと親しくなかったため、彼のことを詳しく知らなかった。
なので頭の中には想像や願望的な“クラウド”がいて、それを読み取ったのかもしれない。

擬態関連はちょっと複雑…今考えてもかなり大人向けなゲームでしたよね。

クラウドをアバランチへ誘う

「クラウドがどこかに行っちゃいそう」と感じたティファは、彼をそばにいさせるためにアバランチに誘います。

しかし、このあたりの描写もちょっと足りない。
なぜ好きな相手をテロ組織に誘ってしまうのか、しかも精神的におかしな状態だったのにと、もやる部分があるんですよね。
何かのっぴきない事情があればわかるのですが、一言で言えば物語の都合、としか言えないでしょう(確かにのっぴきない事情だ)。

せめてバーの用心棒程度にしとけば良かったのにね。

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クラウドの自我崩壊とティファの弱さ

クラウドが何者か疑心暗鬼だったティファですが、セフィロスに追い詰められて遂に自分までも混乱してしまいます。
彼女自身の弱い部分が露呈するシーン、「耳をふさぐの、目を閉じるの!」にわかりやすく表れていますね。

この場面ですが、クラウド本人も精神状態がピークの時です。
黒マテリアをセフィロスに渡す→エアリスボコボコ→エアリス助けられないどころか、直前に手を下そうとするという負の連鎖。
もう崩壊のギリギリまできているといっても、おかしくありません。

「誰のどんな言葉より、ティファのその態度に俺は…」というクラウドのセリフからもわかるように、過去の自分を知ってくれているティファに否定されることが、一番の恐怖だったのです。

しかしその想いも虚しく、ティファはやはりクラウドに本当のことを伝えることができません。

その後バレットと共に神羅に捕まるものの、ウェポン襲撃とタイミングが重なり運良く脱出。
クラウドの姿はもちろんなく、弱気な言葉を連発…本来の性格であったネガティブな部分が次々と出てきます。

「あいつがいなくてもやってきただろ?」とバレットに励まされるものの、やっぱりクラウドがいないと…な彼女です。
そこまでクラウドに依存してたっけ?と少しビックリするくらい。
唯一の同郷を失ったかもしれない精神的ショックもあったでしょうけど。

クラウドが魔晄中毒になるとPTから離脱し、そばで看病すると決意。
恋愛的な意味だけでなく、こうなったのは自分のせいという、自責の念もあるでしょう。

公式的な発言で、「後半はティファのベタベタした性格が出てくる」というものがあったと思います。
クラウドがいなきゃ、彼がこのままだったら、等々、確かに弱々しくクラウドに依存するような発言が目立ってきますよね。

良くも悪くも人間的で、嫌な部分と魅力的な部分の紙一重といったところ。
未熟だけど健気で献身的だと解釈するのか、ちょっと弱すぎでは?と感じてしまうのか。
プレイヤーの好みによって、印象がかなり変わってくるんじゃないかと思います(ティファに限らずだけど)。

見た目に反して自分の意見がハッキリ言えず、気持ちを押し殺してしまうのがティファの良い面でもあり、悪い面でもあるんですよね。
物語としては、その悪い方に転がってしまったのがなんともなぁ(クラウドにあの時いなかったよと指摘できなかった)。

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精神世界でのクラウドとティファ

クラウドの精神世界では、共にクラウドの記憶を振り返り、クラウドが本当の自分を取り戻すサポートを行います。
ティファ自身も自分が不安だった過去と向き合う、重要なシーン。
ようやく真実を告げることができ、クラウドも自分の過去を受け入れ、分裂していた3体のクラウド君が合体します(いや本当に合体してたんですって)。

ティファ「なんてたくさんのことを忘れてしまうんだろう…」

忘れたというより、幼馴染みじゃない→幼馴染みだったは記憶の改竄…。
精神世界であっけなく思い出しますが、そこ結構クラウドの過去のポイントになるところじゃんよ(一匹オオカミですさんでいた)。

ちなみに本当のクラウド(精神世界で案内役してた子)は、語りから察するに幼馴染みじゃないことは認識していたんですよね。
なので幼馴染認識は本来のクラウドのものではなく、ティファ側のクラウドを擬態した影響、ということになるでしょう。

決戦前夜で…

それぞれの戦う理由を再確認し、大切な人たちと最後になるかもしれない時を過ごしに、仲間たちは一旦解散。
クラウドはハイウインドに、ティファも「どこにも帰る場所がない」と、クラウドと二人きりで一夜を過ごします。

ここは、好感度の高低によってセリフが変化するシーン。
高ければ二人の想いがしっかり通じ合ったことがわかるセリフ回しで、低ければそっけなく終わってしまいます。

あなたが見たシーンはどちらだったでしょうか。

クラウド・エアリス以外との関係

付き合い的にはバレットが一番長くなるのかな(多分)。
バレットのなだめ役で、マリンの母親的な役割もあったでしょう。
バーを経営しているだけあって、料理の腕前もすごそう。
ティファが作ったお酒とつまみで晩酌したい。

ティファ単体で輝くシーンというと、スカーレットとのビンタ対決が好きです。
あれだけは絶対に負けたくない!
エアリスを救出しにいく時もそうですが、普段は大人しいけどいざという時は…な彼女が良いですよね。

ティファとエアリスとの関係については、下記記事で触れているので、こちらをどうぞ。

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テロ関連の描写は追加されるか

ケット・シーにテロのことで説教されて、「私たち、忘れたことなんてないわよね?」とバレットに語りかける場面があります(ここのリーヴさんには漢を感じました、反対になんでクラウドが諌める立場やねん、お前も反省せいとも思いました)。

バレットの態度も、ありえないわけで(=頭ぽりぽり)。
もっと重い言葉と意思表示が欲しかった。
全くそんな素振り無かったのに、本当はずっと反省してましたって言われてもなーってなりますよね。

中途半端にどっちつかずよりは、そういう役として振り切ってる方が良いとは思いますが。
バレットは振り切っている(反省の態度と言葉なしにポリポリ)とも受け取れる一方、逆にティファはこの言葉のせいで中途半端に見えてしまいます。

テロ関連は時代が時代ですし、物語上不可欠とはいえ慎重に扱わなければならない点。
人間らしくて良いっていうのは簡単だけど、それで片付けちゃダメなんだと。
バレット、ティファ、そしてクラウドにもなんらかの追加描写があるんでなかろうか。

ティファ・ロックハート総括

ティファは途中で追加されたキャラだけあって、ちょっと細かい点が詰められてない気がします。
アバランチへ誘う理由、テロに参加する動機と戦争嫌いの矛盾、ソルジャー嫌いだけど元ソルジャーのクラウドは…?、幼なじみじゃない記憶すっとび、…などなど、無理があるなーって感じる点が目立ちました。

人気がある一方、このままじゃユーザー側も擁護しにくい、ちょっとかわいそうなキャラクターだなと。
なのでリメイクではフォローがあるんだろうなと予想。

戦闘ではリミット技だったスロットがどうなっているのか、気になるところ。
ドルフィンブロウとかかっこよくて好きだったな。
格闘家ならではの爽快なアクションを期待したいですね。

出典・要約・引用:スクウェア・エニックス「ファイナルファンタジー7」(1997)
© 1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION: © 1997 YOSHITAKA AMANO

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