FF7リメイク、無事にクリアしました。やり込み要素を追う前に、クリア後の感想などを綴っておきたいと思います。ストーリーのネタバレを若干含む箇所があります。購入を検討している方、プレイ途中の方は、閲覧にご注意ください。
FF7リメイク、クリアした方もだいぶ多くなっていると思います。
筆者もその1人となりましたので、評価や思うところを綴っておきます。
良かった点
グラフィックとBGM
当たり前なのですが、やっぱり映像美はすごいですね。
街並みや物の質感、主要キャラのビジュアルは非常に良かったです。細かいところまでは見られてないけど、普通に遊んでいる分にはプレイの流れを止めるような違和感はなかったですね。
BGMは原曲に近いもの、大きくアレンジされたものなど様々でしたが、どれも雰囲気にマッチしてました。
主題歌Hollowの伍番街Ver.も良かった。
でもバトル曲(闘う者たち)をもっと使って欲しかったな。
バイクチェイスのBGMだけは、もう少し懐かしさを味わいたかったけど。
懐かしい要素の再現
あー!あったあった!とつい興奮してしまう、懐かしの要素がたくさん散りばめられていました。
セブンスヘブンやエアリスの家、ほとんど原作に忠実でしたよね。
教会の前で待つレノ、スクワット、神羅最高などなど、細かな部分からも原作のエッセンスが感じられます。
ウォールマーケットの暴走機関銃にも感心。すっかり忘れてたけど、見事に思い出させてくれました。
声がついたことでよりドラマチックに
ACなど続編から声がついているので、今更感もありますが一応。
本家のシーンに声がついたことでどうなるか、感じ方がどう変わるか楽しみだったユーザーも多いと思います。
やはりボイスがあると没入感が高まるというか、キャラクターの感情がダイレクトに伝わりやすくなって、ドラマチックですね。
あのシーンはこんな感じの雰囲気だったんだと、文字だけでは伝わりにくかった部分の臨場感も増しました。
細かい描写の追加
これはモヤッた点と背中合わせの点です。
描写が追加されたことで補完できたところと、この追加いる?と感じところ、両方ありました。
詳しくはモヤッた点の中で後述しています。
モヤった点
雑魚なのに固い、苦戦しすぎ
道中の雑魚戦なのに、なんじゃこの強さはと思う場面がいくつもありました。
単に自分がうまく使いこなせていないというのもあると思いますが、後半になるほど敵のハメ技のようなものも多く、多段ダメージをくらいやすくなります。
バトルでの不満いろいろ
マジでターゲティングどうにかならないかなあ。
フラフラ切り替わって定まりにくい。敵が多いとなおさらで、弱点部位狙いたいのに!と思うシーンが多々ありました。
ターゲット固定のON/OFFがあっても良かったのに。スティック押し込みしてもなんかふらついて辛い。
仲間ももうちょっと、せめて自動で回復するしないの設定はさせてくれればな。
そのためのオートケアルなんだろうけど、それでマテリア穴1個埋まるし、瀕死時じゃないと発動しないし。
詠唱中に攻撃を受けると魔法がキャンセルされるのに、ATBゲージは消費済みなのが、一番こたえます。
そして問題なのが、クラウドが一番弱いというか、使いにくい気がする。
バレットは遅い分、遠くから攻撃できて安全なうえ、頑丈。ど根性で怯みにくくなる、レンジなのにタンク系アビが多く硬い、強キャラ。
ティファは操作感が軽くて動きやすい。アクション初心者が扱いやす軽さ。大剣を持ったクラウドよりもアビリティの一撃が強力。
エアリスはとにかく魔法。魔法の一撃が強いし、バリアや全体回復など後半になるほど欠かせないアビが充実している。
クラウドはアタッカーにもソーサラーにも触れるステータスだから、本来は万能キャラなんだろうけど…
まだ1週目を駆け足でクリアしたばかりなので、今後やり込んでクラウドの評価が変わる可能性もあります。もうちょっとバトル勉強しよう。
そしてなんというか、アイテムポイポイゲー!
<追記>
クラウドはカウンターに終始すれば安定して強いことが判明。爽快だと感じていたティファが逆にイマイチというか、相手をすごく選ぶなあという印象です。強い相手にはめっちゃ強いけど、そうじゃない相手には微妙な感じ。
そしてバレットはやっぱり総じて強キャラ。エアリスは使い方が理解できていればすんごい強いです。
近接でガシガシ殴りたいか、魔法やアビリティ使ってテクニカルに攻めるか、プレイスタイルや好みにも影響するとは思います。
全体的なキャラクターの改変
例えば前半のバレットのキャラとか。
豪快さと賑やかし担当なのはわかるけど、ちょっとやりすぎ…と思う箇所もありました。
セブセブヘブヘブはさすがに引いた。
後半になるほどカッコよくなって盛り返してきますが。
クラウドとティファも最初から親しい感じなので、本家ありきの人には違和感がある。
ジェシーもあんなにグイグイくるキャラだったかなあ。クラウドとの絡みは多少はあったけど、どっちかというとメカ系が好きなサイバー女子、みたいな感じだったけど。
キャラクターの改変については、また別途で考察してきたいと思います。
誰かが誰かを助けるやつやりすぎ
これも後半以降からかな。
誰かが危なくなる→助ける(大体片方の役目がクラウドかティファ)のパターンが何回も来ます。
あまりにもやるので重要性が薄れてしまい、ハラハラや助かった時の感動より、またか、が先にきます。
エアリスとセフィロス、説明して。エ○ァQかよ
今回大きな改変があった、エアリスとセフィロス関連。
台詞回しも全て知ったような感じなので、プレイヤーがちょっと置いてけぼりです。
なぜ一緒に来て欲しいのか、運命を変えてまでもセフィロスを止めたい理由が、よくわかりません。だって今回のセフィロス、星を壊そうとしている感が全然ないので。
給水塔の約束が薄く感じる、十分ヒーローしてる
換気扇か何かのファンを見て、給水塔の約束を思い出すクラウド。
この時点でロマンチックな感じじゃないのですが、更に作中で何度も互いに助け合うシーンが追加されています(全て新追加)。
原作ではティファのピンチ(過去のニブル事件)に駆けつけられなかったクラウドが、実は駆けつけていたと発覚。ティファも「ピンチの時に来てくれたんだ!」と感動する場面があるのですが、これらにつながらないのでは。もう何度も助け合ってる、十分ヒーローしてるから。
クラウドがセフィロスを追う動機が唐突
上述した、エアリスの言葉の動機がわかりにくいのと同じです。
原作でクラウドは、あの時(ニブルヘイム事件)の決着をつけなくてはならない、との目的で、セフィロスを追うことを決意します。
今回は、あいつがいる限り、俺は…で終了。
原作プレイ済みならまあ理解できますが、そうでない人は「えっ?」てなるのでは。
セフィロスひょっこりはん説
無駄にひょこり出てきて、謎成分を盛っていくセフィロス。
本来は神羅ビルでセフィロスに殺されたプレジデントを目撃し、あいつは生きている、決着をつけに行く、となります。
が、今回は随所にこれでもかと登場。
原作プレイ勢なら事情がわかるものの、全く知らない新規の方にはどう映っているんでしょう。
主人公の敵であり、謎多き倒すべき存在っていう印象は受けるかと思いますが、そう思い始めてからのエンディングのセリフですから、余計わけわかりませんよね。
シーンの添削
本筋以外で名シーンが多いのもFF7の素晴らしいところです。
女装フェーズなんかその代表格で、なくても大筋は変わらないけど、なくなったらファンが大憤慨するであろうくらい、FF7を象徴するイベントの1つと言えると思います。
ある程度仕方ありませんが、ここはないのかあ…と感じるシーンやセリフが結構削られていた気はします。
バレットの「元ソルジャー、チッ信用できねえな」は、クラウド=神羅に属していた人間に対して、最も不信感が現れているセリフだった。
今回はあっけなく、クラウドに対して心を開いているように見えました。
そのせいか、クラウドをからかうようなギャグシーンも多かった。
カットされていた「ここはただの発電所じゃない!」も、最初に出てくる謎の声のシーンだったんだけどな。
グラフィックの進化やボイスをつけたことで、ある程度のシーンが削られるのは理解できます。
削られた分、説明不足だった点の描写が入ってるな、と思うところもありましたし。
例えばバレットたちが崩壊したスラムに戻り、自分たちがしたことの結果を受け止めているシーンなど。
でも、他を削ってまでここいるかなあと感じたシーンがあったのも事実です。
上述した何回も同じシーン…もその1つですし、プレートを登っていく前の地下に再びいくところとか、正直ダレました。
しかもあそこ、新キャラ絡みのどうしても入れないといけないシーンじゃない、本筋に全く関係ないと言って良いところ。
まあ、続編でレズリー出したいからなんでしょうけど。
アバランチのシーンの追加は良かったけど、逆にちょっと多すぎ?とも感じる部分も。
なんでジェシーにあんなにベタベタさせたんだろうね。
彼女に限らずイチャコラシーンは大抵ファンサービスでしょうけど、特にジェシーは顕著だったので。
次は物語の振り返り&やり込み要素を消化します
1週しただけでの感想なので、思い違いなどの点もあるかもしれませんが、気持ちが新鮮なうちに書き記しておきました。
周回することで印象が変わる部分もあるかもしれませんが、その時はまた別途綴っていきたいと思います。
あと基本的に原作ありきの視点でもありましたので、その辺はご了承を。原作を知らない人とはその辺で評価に差があるとは思います。
そして一応、今回のリメイクは分作。
全てをプレイすれば、今回よくわからなかった点も整合性が取れていく、という可能性も十分あるわけで。
それも無事に続編が出ればの話なんですけどね。