【レビュー】『Detroit:BecomeHuman』まさに”プレイする映画”|濃厚なヒューマンドラマと多彩な分岐

2018年にリリースされた「Detroit:BecomeHuman」のプレイレビューです。まだプレイしていない方、プレイを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

PS4とPC版が発売されている「Detroit:BecomeHuman」。
筆者はsteamから購入しました。
何周かプレイしたところで、感想などを綴っていきたいと思います。
記事中と最後に無料体験のリンクを掲載しているので、試したい方は参照ください。

なお、後半にはネタバレを含む感想を記載しています。
バレ部分は見出しにて明記しているので、読む範囲の目安にしてくださいね。

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Detroit:BecomeHumanとは

未来のアメリカ・デトロイトを舞台にしたこのゲーム。
見た目が人間そのものの“アンドロイド”が存在し、家事手伝い、重労働などほとんどの業務を担ってくれているのです。
一方で、アンドロイドの影響で失業者が増え、反発する団体も出現するなど、新たな社会問題も生まれています。

1つの事件をキッカケに、アンドロイドと人間の物語が動き始めます。

圧巻の美麗ビジュアル。お肌の質感に驚愕

すごい!リアル!と思わずはしゃいでしまう、ハイクオリティなグラフィック
毛穴やヒゲの質感など細部まで再現度が高く、驚くほど見とれちゃいます。
(逆に自分の毛穴ってこんな見えてるんか…と絶望するほど)

目や眉の細かい動きなんかも、リアルヒューマンと遜色ないくらいです。
「目は口ほどに物を言う」がよく表現されていて、キャラクターたちの感情がヒシヒシ伝わってくるほど。
高水準のビジュアルに、臨場感のあるモーションと声が加わって、一気に没入できました。

3人のアンドロイドと交錯する物語

本作の主人公は、3人のアンドロイド。
それぞれの視点から、順に物語が進んでいきます。
時に交錯する互いのストーリー、プレイヤーがとる行動次第でそこに変化が生まれるのです。

結末はマルチエンディング、分岐が非常に豊富で最後まで目が離せません。
初見では「あの時こうすればよかった……」と思うことの連続。
それはどこか、リアルの人生にも重ねることができます。

全く違う切り口、流れで進んでいく3人の物語なのですが、そのどれもに共感や驚き、悲しみ、安堵、疑念などの様々な感情を抱くことに。
その感情こそが、このゲームのスパイスとなるのです。

分岐に次ぐ分岐!どれを選ぶかはあなた次第

とにかく細かい分岐が多いこと。
物語の展開に直接関係ないものから、ちょっとした収集要素、後々の伏線回収など、多彩な分岐が存在します。

主人公はもちろん、あなたの選択で周囲のキャラクターの行く末も変わるのです。
命を落とすこともありますし、一緒に生き延びて協力することもできる。
関係性次第では、新しい分岐が出現することもありますよ。

分岐の一覧は、章節が終わるごとに「フローチャート」として見返すことができます。
毎回「まだこんなにあるの!?」とビックリさせられるはず。

分岐を埋めるポイントは、細部までしっかりと探索すること。
だけど時間制限のある場所では、スピーディさも必要です。

単純操作が場面によって程良い緊張感を生む

ドアを開ける、調べる、取るといったアクションは非常にシンプルで、基本は物語や謎解きを楽しむシミュレーションゲーム。
しかし、逃走や格闘などの激しい動きを伴うシーンでは、時間制限のある素早いボタン操作が求められます。

これがゲームとしての絶妙な緩急を生んでいて、退屈しません。

さらに緊迫した場面で2択、3択を迫られることも。
「早く決めなきゃ!」と焦る気持ちと、「どうしたら良いの!?」と戸惑う心は、まさに画面の中のキャラクターとシンクロした状態です。

ドラマの中に入り込んだ気持ちで、主人公と一心同体となってプレイすることができるでしょう。

人間関係って難しい…ゲームでそれを体感できるかも

良かれと思ってしたことが、裏目に出てしまった。
現実でも覚えのあるような対人経験が、本作中でも割とあります。

自分の考えを理解してもらえない、受け入れてもらえない。
そんなどうしようもない歯がゆさも、それを乗り越えて得る何かも、デトロイトの醍醐味となっているのです。

一歩先のその先を読んで行動しないと、なかなか理想のルートにたどり着けない。
人間関係の難しさや厳しさも表現している、大袈裟かもしれませんが、そんなゲームだなと感じました。

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ネタバレ注意!ここからはプレイ後の感想です

色々な分岐埋め、複数のルートやEDを見てきたうえで、それを踏まえた感想を綴っておきます。
若干ですがネタバレを含む話なので、かまわない方のみどうぞ!
そのまま下へスクロールしてください。

 

 

 

何周もしたくなるふんだんな分岐にハマる

1週目で全ての展開を見るのは不可能です。
繰り返しプレイする前提で作られており、周回して様々な分岐を試したくなります。

周回中は、選択肢以外の所にも注目すると、新たな気づきがあって感心させられました。

例えば、ズラトコと初めてあった時。
よく見ると、ソファでの会話の時点で、彼の手や衣服にブルーブラッドらしきものが付着しているんですよね。

じっくり観察すれば、なるほどだからこうなったんだ……と、展開に納得できる仕掛けがあります。

簡易な会話スキップがあれば周回が楽だった

ゲームの仕様的に難しいからなのかもしれませんが、基本的にスキップ機能はありません
クリア後は章節ごとの「チェックポイント」からのみリスタートでき、話の中間あたりにチェックポイントがあれば、それ以前は飛ばせます。

ただ、本当に分岐が多いので、取りこぼさないように頑張るなら、自ずと最初から順に見直すことになるでしょう。

同時には満たせない分岐もあるため、埋めるにはかなりの時間を要します。
そう考えると、会話のスキップ(喋りを中断させて次のセリフへ、ってやつ)くらいはできても良かったのかな〜と思いました。

まぁ、それだと分岐による細かい会話の変化まで気付かずに飛ばす恐れがありますけどね。

rA-9の謎はゲーム中では解明されない…?

いよいよよくわからん単語だった「rA-9」。
ググると簡単に真相が出てくるので、解明途中の方は要注意です。

詳細はぼかしますが、作中で謎が解けるというより、その謎を追って検索していった人が、正体に到達できる仕掛けになっている模様。

もしかしたら、私が見つけていないだけで、ゲームの中だけでrA-9の真相に辿り着けるヒントがあるのかもしれませんが。
EDや終盤の分岐をいくつか見ても、誰も触れようとせず、忘れ去られている単語になっていたのが気になりました。

どこかで伏線が回収されるものとばかり思っていたので、調べて別の意味でビックリした次第です。
好きな人は好きな、凝った仕掛けだなとは思います。

やや変異体アンドロイド視点に偏りがち

全ての主人公がアンドロイド視点なので、どうしてもアンドロイド側に気持ちが偏りがちです。
そして、変異することが正義というか、当たり前なこと……みたいな流れなのも、物語的に仕方ないかもしれませんが、ちょっと違和感がありました。

まぁ、人間=プレイヤーなので、そこからさらに人間に感情移入してもしょうがないのかもしれません。

あんまり複雑にしても、テーマがブレちゃうってのは、あると思います。
ただ、「機械のままでいる」という選択が100%間違ってるような流れなのが、ちょっと気になっちゃいましたね。

変異“させる”ってのが、めっちゃ簡単にできるのも驚いた。
主人公たちは自ら変異“した”からわかるんですけど、させられた彼ら・彼女らは、全員人間に不満をもっていたのでしょうかね。

メタ的に言うと、主人公’sはプレイヤーが変異“させた”とも捉えられますが。

現実に起こりうる、機械と生物の未来を描いた作品

後半になるにつれ3人の物語がしっかり交錯してきて、ゲームの中ながら非常に濃厚な体験ができました。

きっと色々な場面で泣かされること間違いないでしょう。
ただ泣ける物語ではなく、安堵や感動から涙することもあれば、後悔や悲しみがそうさせることも。

機械と生物の境界線という、これからの時代に避けて通れないであろう深いテーマ。
きっと、今後の価値観にも影響を与えてくれるはずです。
人類が「Detroit:BecomeHuman」の物語と同じ壁に直面するのは、そう遠い未来ではないのかもしれません。

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