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【レビュー】『DELTARUNE(デルタルーン)』チャプター1の感想|アンテ含めての考察

2021年1月24日

アンダーテールの続編か?とも言われている「DELTARUNE(デルタルーン)」、現在チャプター1まで公開されています。システム面やアンテと比較しての感想、物語の考察なども少しだけ綴ってみました。

TobyFox氏の新作として期待されている「DELTARUNE(デルタルーン)」。
前半はストーリーのネタバレなしで、システムやアンダーテールとの違いなどを紹介しています。
後半は、チャプター1のストーリーのネタバレを含む内容です。
ネタバレ部分は見出しにて明記しているので、読む範囲の参考にしてください。

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キャラクターメイキングからスタート


」となるキャラクターの作成画面から始まります。

アンテをやっている人なら、見覚えのあるデザインが。
右に進むともっと種類があり、複数パターンから選択可能です。

頭、胴体、脚部のほか、主人公をイメージする言葉をいくつか選んで、最後に器の名前と、自分の名前を設定しましょう。
キャラクターが完成すれば、晴れて(?)ゲームスタートです。

キャラメイクのアドバイスをのべるとすれば「深く考え過ぎなくて大丈夫」ですかね。

前作のキャラクターたちが続々登場!


アンテに登場した、主要キャラクターやモンスターたち。
のっけから彼ら・彼女らに会うことができます。
懐かしさを感じるホーム、あ〜本当はずっとここにいてグダグダしていたい……。

もちろん新しいキャラクターもお目見えしますよ。
舞台となる世界観は、相変わらず「モンスターたちが住む国」で、人間は今の所主人公だけのようです。

キャラのノリや看板の文章から、特有のユーモアを変わらずに感じることができます。

パズル要素は健在。程よい難易度がgood


道中にあるパズルを解くと、道がひらける。
シンプルながらもダンジョンを探検している感が味わえる、あの要素は健在です。
難易度は引き続き難しすぎず、ストーリーメインに進められるほどよいバランスとなっています。

パズル以外のフィールドアクションに注目


アンダインの槍よけでチラッとあった、フィールドでのアクションシーン。
今回は、それをパワーアップさせた要素がフィールド上に追加されています。

Xを押しながら移動することで、“ダッシュ”できるようになったのもポイント。
パズル攻略やフィールドアクションにおいても、ダッシュが重要になることがありますよ。

バトル画面は横からの視点に刷新!


バトルはランダムエンカウントではなく、シンボルエンカウント(敵と接触したらバトル)に変化しています。

視点は自軍を左、敵を右にした横からの構図にガラリ。
フィールドからナチュラルな戦闘画面への切り替わりに、思わず「カッコイー!」と声が出てしまいました。
当然ながらBGMも最&高です。

溢れ出る王道のRPGエッセンス


問題児であるスージィと、奇妙な世界にやってきたクリス。
さらに途中で出会うラルセイも一緒に、PTを組んで行動することになります。

なんという王道のRPG感!
並んでついてくるところは、ドラクエ方式ですね。

メニュー画面から「のうりょく」が見られるようになっており、そこには「アビリティ」の枠も。
アビリティは、装備品に付与されている性能がキャラクターにももたらされるようです。

ホワイトリボンを装備したら、アビリティの枠に「↗︎かわいさ」が!
ビジュアルを変化させると、敵にも何かしら影響を与えるのでしょうか。

“パーティ戦”がキーポイント


弾幕回避や「こうどう」によるモンスターの変化など、基本的にはアンテを踏襲したバトルシステムです。
一方で、仲間が加入したことによる新要素も見られます。

それが「ぼうぎょ」や「まほう」コマンド。
ぼうぎょを行うと、守りを固めるのと同時に“TP”がたまります。
TPを消費することで、スリープなどの「まほう」が使用できるのです。

ケンカっ早いスージィの攻撃で敵を倒さないようにするには、やっぱり「こうどう」が重要に。
敵に“けいこく”しておくことで、スージィの攻撃を避けてくれるようになります。

仲間の特徴も考慮しながらの戦いが必要となり、より戦略性が高まりました。
前作よりも“パーティ戦”を意識するのがポイントとなりそうです。

敵の名前が黄色くなる=逃がせる合図なのは、アンテと同じ。
ただ、Toby氏によると、どんな進め方でもEDは1種類のみのようです(チャプター1だけのことを指すのか、全体のことを指すのかは不明)。

正統派からのどんでん返しに大大大期待

ストーリーは、伝説の勇者3名が世界を救うという言い伝えにのっとって進んでいきます。
主人公、スージィ、ラルセイが、その3名になる模様。

伝説の勇者が世界を救うだと…ますます真っ当な古き良きRPGじゃないか。
どうしちゃったんだToby Foxさん!

いやもちろん、ここからのメタい展開にワクワクドキドキしている変態ユーザーがここにいるわけですが。
チャプター1のEDまで行ったら、やっぱりそういう変化を期待せずにはいられません。

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ネタバレ注意!プレイ後感想とアンテ含めた考察

ここからは、チャプター1やアンダーテールの物語のネタバレを含む内容です。
まだチャプター1しか登場していないので、全てを考察するには無理がありますが。
判明している要素を元に、少しだけ物語やアンダーテールとの関係を考えてみました。
アンテ&デルタのネタバレOKな方は、そのまま下へスクロールを!

 

 

 

 

デルタルーンとアンダーテールは平行世界の物語?

『DELTARUNE』が『UNDERTALE』のアナグラムになっていることは、ファンの間では有名でしょう。
名前からも察せられるように、2つのゲームの世界には何かしら繋がりがあるようです。

製作者のToby Fox氏は、アンテの世界とデルタの世界は別と発言しています。
が、つながりや関係がないとは言っていない。

事実、それは登場人物や関係性などからも見てとれます。
アンダーテールをプレイしたユーザー向けの作品という発言もあるので、何かしらのつながりはありそう。

物語の伏線的には、アンテの平行世界にあるのがデルタ、あるいはアンテを元にした世界がデルタ、またはその逆という感じでしょうか。

世界の成り立ちとなる昔話が酷似

むかしむかし…で始まる、アンテのOP。
そこでは、“人間”と“モンスター”の2種族が暮らしていた世界で、互いに戦争が起き、人間が勝利したことが語られます。
結果、モンスターは地下に閉じ込められ、さらに長い年月が過ぎたところから、ゲームがスタートするのです。

そして、デルタの世界には “ダークナー”と“ライトナー”が存在します。
ダークナーたちは、ライトナーのことを「創造神」として慕っていましたが、あるとき裏切りにあい、暗い世界に閉じ込められたのだとか。

アンテとデルタの伝説、とっても似ていますよね。

違うのは、デルタの昔話では、3人の勇者である「人間」「モンスター」「闇の国の王子」があらわれ世界を救い、“天使の楽園”を破壊する、という部分。

チャプター1では、クリス、スージィ、ラルセイ(とランサー)が力を合わせ、ダークナーの王様(ランサーのパパ)を倒し、クリスとスージィは元の世界へ戻っていきます。
世界を救ったのがチャプター1の部分かと言われれば、ちょっと微妙な気もしますが。

アンテのifの世界がデルタだとして、3人の勇者部分が付け加えられた(歴史が書き換えられた)可能性。
または、世界を救うのを嫌がるものがいたため、逆にアンテの世界を作り勇者部分を削除した可能性もあるかも。

デルタルーンといえば、アンテにいたショップの亀じいさんがその名を語っていたのも伏線ですよね。
モンスターの王国の紋章だと言っており、先の天使についても語っていました。
しかもその天使は死を司るのではないかとか……。
アンダーテールに内包されているデルタルーンの伝説を、本作の中でやるのかもしれません。

アズリエル=ラルセイなのか?


アズリエルとは、アンテのPルートにおけるラスボスであり、EDで和解できるキャラクターです。
デルタのチャプター1ラストで、ラルセイがフードをとった姿が、アズリエルを思わせるビジュアルとなっています(メガネをかけたトリエル、もしくはヒゲのないアズゴアとも言えますが)。

アズリエルは、アズゴアとトリエルの子供です。
で、アンテの世界でのアズゴアは、モンスターがいる地下世界の王様、トリエルはその妻なので女王様。
つまり、アズリエルは王子と呼ばれる立場にあります。

そして、デルタの世界に出てくるラルセイは、闇の国の王子

さらに、英語表記の「Asriel(アズリエル)」、入れ替えると「Ralsei(ラルセイ)」、これもアナグラムになってます。

…うーん、逆に「ほらみてみて!ラルセイはアズリエルだよー!!」って証拠がありすぎるので、裏をかいてきそうな気もしますねぇ。

デルタの現実世界?におけるアズリエルは、まだ名前だけの登場ではあるものの、クリスの「おにいちゃん」として存命中。
“次の休みに帰ってくる”設定ですが、チャプター2以降の登場はあるのでしょうか。

ラルセイは、2人が名乗っていないのに最初から「クリス、スージィ」と名前を呼びました。
2人の存在を知っていないと説明がつかないので、最初から全て把握していたっぽいですね。

クリス=器は意思をもっている?


最初のキャラクターメイキングのとき、器に対し何を感じたか聞かれますよね。
ここで「(器には聞こえません)」と、わざわざ()で表記されます。

器になんらかの意識があると思わせる発言です。

そしてデルタのチャプター1ラストでは、クリスがハートをえぐり出し、カゴに閉じ込める。
ハートのないクリスの目は狂気が宿ったように光り、手にはナイフが。

これまでは、プレイヤーの意思=ハートが込められていたから、器の狂気は表に出ることはなく、クリスを操作できた。

どこかで器がプレイヤーの意思に気づいて(最初から気づいていたのかも?)、その支配から逃れるために、ハート=プレイヤーの意思をえぐり出した。

最初から気づいていたとしたら、今までに何度か同じ状況があった可能性もあります。
カゴを乗せている車にぶつかった形跡があるのは、これまでカゴに入れられたハートが、脱出を試みたからではないでしょうか(カゴに入った状態のハートは、動かせる)。

何度もこういうことがあったとしたら…セーブ&ロードを繰り返し、ゲームをやり直した形跡?
その度に、器はプレイヤー=ハートをカゴに閉じ込めていた?

また、スージィやキングが言っていた、「黙っている者を見るとイラつく」という発言。
クリスが最後に器としての自分を否定し、ハートをえぐり出す伏線に思えます。

アズリエルとクリスの部屋のギャップも気になるところ。
アズリエル側はトロフィーがいくつもあり、なんとなく優秀な子という印象。
クリスの方はとても殺風景で飾り物がなく、カゴのそばにシミがあるなど、ちょっと不気味な雰囲気です。

クリス側には趣味系のアイテムもなし。
アズリエルのベッドの下にはゲーム機があり、片方のコントローラーは「ひせいきひん」。

なんとなく、クリスには「自分がない」ことを表現しているような部屋になっているのが、意味深です。

ガスターはゲームの様子を見ている?

アンダーテールにて、隠しの隠し要素として存在しているW.D.Gaster
物語上では、コアを作り出した科学者ですが、実験中にその実験物?の中に落下し、死亡したとされています。

ただし存在そのものが消えた訳ではないようで、アンテではFun値が特定の値になった時に、様々な形で登場します。

アンテやデルタで名前を「GASTER」(ガスター)にしようとすると、OPに戻される仕様。
彼の意思が働いていると思わせる演出です。

アンダーテール内でも、未だ謎に包まれた部分が多いキャラクターですが、デルタの世界に無関係でないことは確かでしょう。

チャプター2を気長に待ちましょう!

公式サイトにて、デルタの進捗状況が随時確認可能です。
チャプター3以降の進捗に関して、ストーリーとゲーム全体の進行(第1稿)が100%になっているので、製作者の中で物語はコレ、というものはすでに確定しているのでしょう(ただし数字はあまり当てにしないで、とも書いてありますw)。

PC版のDLも公式サイトからできるので、興味のある方は覗いてみてください↓↓↓
DELTARUNE

Toby氏の体調のこともあるので、気長に待っていたいところですね。
こんなに考察しがいのある作品を世に出してくれたことに、いちゲーマーとしては感謝しかありません。

追記

チャプター2の公開が決定しました!
9月18日(土)9:00の発表を待ちましょう。
チャプター1のセーブデータも引継ぎ可能です。
詳しくは下記公式サイトよりご確認ください。
DELTARUNE

©TOBY FOX

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